霊媒

先日、霊・魂・霊魂のことについて書いたので、今日は「霊媒」について書いてみたいと思います。

霊媒体質ということをよく言いますが、小さい頃から感受性が鋭くて、知らず識らず周りの波動と同調してしてしまう為に、周りの人の想いが言葉無しにわかってしまったり、周りの存在の痛みや感情ををそのまま受けてしまったり、他の人には見えない存在が見えたりする為、精神的に混乱をきたしたり肉体的に辛い想いをしたりする方が多いようです。自己コントロールできない状態の霊媒体質の方にとっては、人込みに出歩くことが非常に困難となります。彷徨う御魂さんたちも近づいてきたりしますし、地の波動をもろに受けたり、人の念なども吸収してしまったり、人が触った物を触ればそのままその方の波動が自分の中になだれ込んできたりします。このブログを読んでいる方々の中にもそういう方は大勢いることでしょう。

うちの家族について言えば、私は霊能者ではありませんが、小さい頃から彷徨う御魂たちの存在が周りに来てたので、死が終わりでないことは私の中の事実でした。今考えれば、周りの波動を受けやすく知らぬ間に吸収したりしていたようなのですが、自動的に肉体で浄化したり跳ね返したりしていたようで、特に寝込むこともなく、のほほ~んと過ごしてきてしまいました。ところが、私の娘たち3人とも、この霊媒体質のため、自己コントロールできず苦しみ抜きそれぞれに落ち着くまでに(自己コントロールができるまで)約10年かかりました。

「霊媒」は大きく分けて3通り。

A 憑依
B 神懸かり
C 帰神

「憑依」は、別に霊媒体質でなくても普通に憑依されたりするものであり、特別なことでもなく、されてても気づかない人が多いです。
ただ、強度の霊媒体質の方になると、憑依現象が凄まじく起こり、精神が弱ければ憑依した存在に振り回されることになり、あらゆることに支障をきたし、まともに社会生活が送れなくなります。精神が強く心身のバランスがしっかりととれていて、しかもバックの霊団の守りもしっかりしている状態ならば大丈夫です。
肉体には浄化作用の機能が備わっている為、周りの影響を受けた時、下痢したり、ゲップが出たり、あくびが出たり、熱を出したり、またとても眠くなったりします。数分、長くても数時間または1日ぐらいで自分の肉体で浄化できればいいのですが、浄化力の弱く自己コントロールが出来ない方は数日~数週間かかったり年中寝込んでしまう人もいるでしょう。

私の元には、彷徨う御魂に肉体に入られて普通の生活ができなくなったり、影響を受けて心身共にグラグラしてしまい、助けを求めてたくさんの相談が来ます。「どうしたらいいんですか?」という質問。

まずは、

○正しい食に切り替える。御数珠やお守りやお塩をなども守りとはなりますが、肉体は毎日食べるもので出来上がっているので、正食をするとことにより自分の肉体波動も上がりプロテクションとなります。身を守るために御数珠やお守りやお札に頼る段階もありますが、それは自分がまだまだの段階だと心得ておいて下さい。

○自己管理できるのが理想的ではありますが、霊媒体質の方は知らず識らずのうちに肉体を蝕まれている場合が多いので、霊眼を持ち心身の調整が出来る、高いレベルのプロに定期的にみていただくことをおススメします。こういった先生方も霊媒体質の方が多いのですが、霊的な影響を受けているような段階の方はプロとは言えないので、一切の影響を受けない高レベルの先生に見てもらうのがいいですね。

○適度な運動をして精神と肉体を鍛える。

○自分が霊媒体質であることの意味を素直に認める、。自他共に未浄化な感情を開放し、人間の様々な感情を自分自身のこととして受け止めるという学びを超えることができるようにする。この地球で起きてきた全ての悲劇も歴史も自分事としてとらえ、被害者加害者どちらの気持ちも自分事として完全にとらえる事ができるようになるまで、修行は続きます。

○負のエネルギーに同調する自分の負の部分を徹底的に消してゆく。(我欲を消しネガティブな波動を出さない状態を作る)

○自分の負が強くても彷徨う御魂さんたちはそのエネルギーに同調してよってきますが、自分の光が強くなれば強くなるほど、彷徨う御魂たちも助けを求めてよってきますので、更に心身を磨き上げ浄化力をアップさせる必要があります。

次に「神懸かり」について
自己の魂とか自分の守護神ではなくて、外部からの神仏などの依り代となる形が「神懸かり」と言われるもので、霊媒であることが求められます。霊媒の資質としては、知識を持ってない方が理想的です。あまりに博学だと、その知識故にどんな霊がかかっているかがわかりにくくなってしまいます。霊は、霊媒となる方の知識を利用することができますので、かえって邪魔になります。余分な知識などなく無学で素直で純粋な方のが天としては使いやすいでしょう。ただ、無学と言っても社会的な常識に欠けているという意味ではありません。

この「神懸かり」には「完全霊媒」と「半霊媒」という2種類あります。
「完全霊媒」というのは、霊媒になる人が完全に御神霊に肉体を貸す状態です。つまり、事が終了した時、御神霊が事をやっている間の一切の記憶が残っていません。これに対して、「半霊媒」というのは御神霊に肉体を貸しはしますが、自分の魂も同席しているので、その一部始終を覚えています。私が数十年前に出会ったアメリカ人の霊媒者は「完全霊媒」でした。目の前で、御神霊が入りメッセージをいただいたのですが、神界の仕組みを私に語り出し、その当時私に必要な貴重なメッセージをいただきました。顔つきも完全に変化してました。その後も「完全霊媒」「半霊媒」様々な方々に出会ってきましたが、使い物にならない危険な状態の方、闇の存在にいいように使われて気づいてない方、修行したらいい霊媒になれそうな方、いろいろな方がいました。

そして、本格的な霊媒者としては「完全霊媒」が求めれます。しかし、それは霊媒者の側にサニワがしっかりでき全てに対処できる者が居たらの話です。霊媒者の肉体の中に体を完全に預けるのですから、何が入ってきてもサニワできる力のある者がいないとマズいし、どんな者が入りこんできても適格な判断をし対処できなければダメです。あと、自分の記憶がないわけですから、その後の対処ができる人が側にいないと人との間で混乱を起こすことがあります。霊媒はピンキリです。どんな霊媒かを見極める時は、その霊媒となる方の御魂の霊格を見極めることが大切。霊格が高い場合は、高次元の御神霊が降りますが、霊格が低い場合に高次元の御神霊などを降ろしてしまえば精神異状を起こしたりします。低い霊格にも関わらず、霊媒をさせてしまったら動物霊や未浄化霊などが入り込み、対処が大変なことになります。この三次元では皆平等ではありますが、霊界は完全なる縦世界であり、霊格で分けられています。見える・聞こえる・過去現在未来を見通せる・病気治しができるというようなちょっと霊感があったぐらいで霊媒ができるというものではないのです。

最後に「帰神」について
これは自分の魂の本体神に還ることです。霊媒になり神懸かりになる必要は無しということです。自分の魂を成長させ、自分の神性・真我を発動させるだけでいいのです。つまり「悟り」の状態です。

大本教祖の出口王仁三郎氏は全八十一巻におよぶ大著 霊界物語の中の第48巻・第一章で、「帰神」について以下のように述べています。『人間の精霊が直接、大元神すなわち主の神に向かって神格の内流を受け、大神と和合する状態を帰神といふのである。帰神とは、わが精霊の本源なる大神のご神格に帰一和合するを謂うのである。ゆえに帰神は、大神の直接内流を受くるによって、・・・もっとも必要なる霊界真相の伝達者である・・・』

霊媒になり神懸かりになり、外部からの霊からメッセージをいただき指導・指示をされている状態ではまだまだということです。憑依や神懸かりを目指すのではなく、神懸かり現象で神を説き人々を光に導くのを超えた状態の、「帰神」を目指したいものです。

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